歯医者さんの治療と高血圧、一見あまり関係ないように思われる方もいらっしゃるかと思いますが、実はいろいろな意味で関係があります。今回は歯科治療と高血圧について、歯科治療を安心して受けていただくための豆知識をお話ししていきます。

初めての歯医者さんで治療される場合、または久しぶりにかかりつけの歯医者さんを受診される場合、「問診表」に記入してくださいと言われることがあるかと思います。たくさん書くところがあって大変だと思いますが、この問診表に記入いただく内容は、実は歯医者さんで治療を安心・安全に受けていただくための重要な情報となります。

問診表で高血圧の欄にチェックを入れていただいた患者様には、特に３つ注意しながら診療を行っております。１．麻酔薬を使うとき　２．抜歯をするとき　３．歯医者さんが怖いと感じている方が治療されるとき。

高血圧治療ガイドライン２０１９によると、診察室での血圧が１４０/９０mmHgを超えたら、またはご家庭で計測する血圧が１３５/８５mmHgを超えたら、高血圧と診断されるようです。

血圧を上げてしまう要因はさまざまですが、生活習慣が大きく関わっていると言われております。塩分の摂りすぎはもちろんですが、肥満の方や睡眠不足、過度のアルコール摂取など、日頃の食生活を見直してみてみませんか？食事や運動については、かかりつけのお医者さんに確認してから始めてみてください。

高血圧症になると、むし歯になりやすかったり、歯周病になりやすかったりするとエビデンスがあります。血圧が高いと感じている方は、この機会に歯医者さんを受診して歯科検診から始めてみませんか？

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